010Daily

ガッツポーズが招いた不幸

*昨日セビママに「とっくんネタ帳作ったら?」と言われたが、それが実現する日もそう遠くはなさそうだ。
昨晩、携帯で妹と長電話していた私。
自宅の電話がしつこく鳴るので、電話に出ると、とっくんが必死に「迎えに来て」とせがむのだ。何故そんなに必死なのか意味が分からぬまま、とにかく迎えに行くと、話はこうだ。
嘘のような本当の話、いわゆるノンフィクションである。
昨日出勤したのはとっくんだけ。夜遅くに無事お客さんとの契約が終わり、お客さんを見送った後、会社の後片付けをしたという。まずは、お客さんに出したお茶を片手に、営業所に2つあるドアの鍵をロック。そして、シャッターを下しながら彼は思ったそうだ。「あっ、このお茶を捨てよう」と。閉まり行くシャッターギリギリの所でアクションスター並みに大脱出。心の中で「やった!」とガッツポーズしたらしい。しかし、このガッツポーズが後々大惨事をもたらそうとは、この時知る由もない。給湯室で茶の片づけを終えたアクションスターとっくんは、意気揚々に営業所に戻ったのだ。
2つある入り口の鍵はロック・・・そしてシャッターも下りている・・・・入れるはずがない。
あの時、人間の本能というのか、無意識というのか・・・下り行くシャッターを目の前に「くぐらねば!!」と思ってしまったアクションスター。鍵は営業所の室内に置きっぱなし、携帯も財布も全て置きっぱなし。室内では冷房効きっ放し、書類は散らかりっぱなし、おまけに通勤の原付の鍵も・・・靴も置きっぱなし。しっかりロックされた営業所から締め出しの刑に処され、スリッパ姿のままで呆然と立ち尽くしたそうだ。全て自分で蒔いた種なのだ。
しかし神はこんなアホズラのアクションスターを見捨てなかった。
必死にズボンを漁ると、100円玉1枚。100円あったらマックに行こう~~!! な訳ない。
スリッパ姿で駅まで歩き、それを10円玉10枚に両替してもらってきたそうだ。「いとおかし」な光景である。ギュッと握り締めた命の10円玉×10枚。それを使って公衆電話から私にSOSを求めてきたというのが、この話のあらすじである。
あの時ズボンに100円玉がなかったら・・・誰にも連絡を取れず、営業所のビルでスリッパ履きながら呆然と立ち尽くし、ビルの警備人がビル全体の鍵をロックしに回ってくる時間に追い出されるOR恥を知りながらお金を借りるORスリッパのまま数時間かけて自宅まで歩いて帰ってくる方法しかなかったであろう。
私は自分の旦那様にこう問いたい。
「あんたは何をしに会社に行っているのだ?」と(笑)
そして、今、苦悩を共にしたスリッパさんは、我が家の靴たちに「あんた新入り?ちょっと異色な履物ね」と冷たい視線を送られながら、夜を明かすのであった。
とっくんよ・・いくらアンタがネタ人間でも、明日の朝スリッパ履いて出社するなよ、頼むから・・・。