010Daily

石焼芋・・・その後

*「おッ! 近くまで来てるみたいだ!」
財布をドラえもんポッケにしまい、Musicの鳴る方に急ぐ私。見れば、200mぐらい離れた坂の頂上にいるではないか(ーー;)
「焼き芋屋さん、待ってェェ!!」と、急斜面の坂を駆け上る体力….あるはずがない。
「焼き芋屋さん、私はここよぉ! 買いたいのよぉ!」と、アピールする度胸….あるはずがない。
普段は、どちらかと言えば図々しい女だが、こういうシーンには顔に似つかわず、シャイガールなのである。
「とにかく、普通に坂を上って、まだ焼き芋屋さんがあの場所で停車していたら、”せっかくのご縁ですから”っぽく、芋を買おう」と、小心者bubuが囁く。
決して芋を買う為に、この坂を上っているわけではありません的雰囲気をかもし出し(爆)、なんとかあと1歩の所まで近づく。
その瞬間、車がウィンカーを出しその場を離れようとするではないか!
「車が出ちゃったら、諦めな。呼び止めてまで買うなんて恥ずかしい」と、またしても小心者bubu2が囁く。
しかし、芋との運命は開かれた! ウィンカーを出した焼芋屋さんだったが、車の往来が激しく出動できずに居た。
あぁ….あの時、焼芋屋さんの前を往来していた色んな車よ…君たちに礼をいう!!*しかし、ここからが赤っ恥だった。
「お芋2本下さい♪」と言うと、「おねぇちゃん随分歩いたでしょ? ごめんねぇ。おじちゃん、ミラーでちゃんと見てるから、これからは手上げて教えてくれれば待ってるからねぇ」と…
思えば、私は坂を上りながらず–っと、焼き芋屋さんに念を送っていた。(それは、全てミラー越しに見られていたということになる)
しかも、思いっきり部屋着and手ぶらだ。お出かけの人でないことぐらい一目瞭然なのだ。
今考えれば、おじちゃんが坂の上でしばら~く車を停車させていたのは、ミラー越しに見える私の顔に「芋! 芋! 芋をくれ!!」と書いてあったからであろう。しかし、その顔面芋女はあと少しって所でも、何らアクションを起こさない故におじちゃんは車を出したんだな…と。
今度からは、ちゃんと勇気を振り絞って手をあげてみよう。
こんな赤っ恥な私におじちゃんは「沢山歩いて来てくれたから、サービスね」と、ド太い焼き芋を1本サービスしてくれた♪
そんなおじちゃんに「ありがとう!! また近くまで来てね☆」と、最高の笑顔でお別れ。
帰宅後すぐに、ビボンと念願の焼き芋を食らったのだが、なんせデカイし太いし1/2本で「しばらくは、芋食いたくない」と裏切り的発想の私だ。
焼き芋屋のおじちゃん….近いうちにまた再会しても、私は買えなさそうだ…すまん!!(爆)